負けてくれ、と言えない
わがオリックス・バファローズは全試合日程を終え、後は2位の千葉ロッテ・マリーンズの3試合の結果を持って、2021年度の順位が決定します。
あの時勝てたんじゃないか。
そう思える試合はいくつもありましたが、それ以上に負け試合を何試合も何試合もひっくり返して、最終試合までファンを楽しませた選手たちの粘り。「オリックスは今年は面白いですよ」「台風の目になるかもしれませんよ」と面白い止まりでしかなかったぬるま湯チームを改革した中嶋監督の手腕に文句などつけようもない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66058131f3322487588631f9d15f673f9452b02d
(ロッテに対して)負けてくれとは言えないという中嶋監督の談話は、相手への敬意とやるべきことはやり切ったという達成感から来るものもあったのでしょう。
ただし。
野球、勝負事の怖さを知り尽くした中嶋監督の言葉を額面通りに受け止めるわけにも行きません。
勝負事において、敵を挑発することが裏腹な結果を呼ぶことはご承知の通り。
(実際は記者に煽られ、発言を捻じ曲げられたようですが)、大昔の巨人はロッテより…は有名な話です。
今の千葉ロッテは、巨人は〜と揶揄された時代とは全く違う強豪チーム。突出したスーパースターはいませんが、試合運びの上手さで巨大戦力の楽天やソフトバンクを撃破して来ました。
また、ここ一番の集中力もロッテの強力な武器です。そんなチームを煽るようなことをしても何のメリットもない。策士中嶋監督らしい、大人の談話でしたね。